山梨大学工学部コンピュータ理工学科 森勢研究室への配属志望学生の皆様へ

まえがき

研究室配属に関して,どのような体制で指導するか,研究室としてのポリシーを記載します. 以下を対象読者として想定しています. 研究の紹介は,個人ページや,かつてインタビューされた際の記事(記事1),教育方針は記事2が参考になると思います. 本資料は,要点だけ書いた手抜きです.

指導方針

本研究室では音声に関する研究をしていますが,音声研究者の育成に特化した指導はせず,普遍的に役立つ能力の育成を目指しています. 音声情報処理がメインですが,実験心理学系の素養を身に着けること,アプリケーション開発を通じて実装力を伸ばすことも可能です. 具体的には,以下に示す能力の向上を意識しています. 専門能力としては以下のどれか,あるいは複数の習得を目指します. 様々な情報を効率よく集めるためには,情報収集能力に加え対人能力が大切です. また,大半の学生は,就職後組織に属して働いていくことになるため,以下の能力の育成も意識しています. ここでのコミュニケーション能力とは,苦手な相手でも必要に応じてやり取りし,適切に交渉を進めることが可能な能力を指します. 少なくとも「研究能力さえ高ければ良い」という方向性での偏った人材ではなく,多くの人にとって生きていく国となる日本社会で最低限馴染める人材の育成が基本です. 社会に出ると,嫌でも共同作業が発生し,他者との交流が避けられません. 苦手な相手がいる環境ででも人間関係を円滑に構築し,交渉するための能力は必要不可欠という立場で運営します.

研究室における制約

 コアタイムはありませんし,あらゆる活動は人生を豊かにするツールとなるという考えから,サークルやバイト等も制限しません. ただし,そういう活動にも真剣に取り組み,かつゼミで与えられた課題もこなすことが条件となります. 毎週1回はゼミで状況を報告してもらい,次週までの課題を課されます. 学生の能力には差があるので均一な成果は求めませんが,小さくても良いので毎日コツコツ努力を積み重ねてください. 報告資料の作り方もある程度マニュアル化されており,進めていくうちに習慣化できることを意識しています.
 研究というのは失敗することも多々ありますので,頑張っても成果に結びつかないことはむしろ普通です. 卒業研究では努力も評価しますので,成果を出すことにこだわらず研究に取り組んでください. コアタイムがありませんので毎日早起きする必要はありませんが,色々な人に相談できる時間帯には研究室にいることで,効率よく研究を進められます. 研究は,一夜漬けで突破できるものではありません. 平日にコツコツ研究を進め,土日に研究に追われることなく卒業できる条件を満たす時間管理能力を身に付けてください. なお,無断欠席が続く場合には,救済はせず事務的に処理しますので,主体的に活動することは必要不可欠です.

就職や進学に対するスタンス

就職を目指す場合

なりたい職業の資格に修士号が不要な場合,進学するよりも目標に向かって走るほうが良いでしょう. ただし,一部の会社では,学部卒で入社できても出世のレールには乗れない,ということがあります. 全員が出世を目指すべきだとは思いませんが,自分の人生において,将来的にどのポジションまで登りたいかを考えてください. 就職をゴールとするのではなく,就職してから5年程度先までは見据えて進路を考えてみましょう. 自分の目指す未来に修士号が不要な場合,就職活動に全力を投じることを応援します.

大学院進学を目指す場合

原則,学部生の学会発表は目指しておりません. 修士課程では を目安に研究を進めて頂きます. 博士課程からの配属希望者は原則受け付けておりません. 必要であれば個別に研究相談に応じていますので,できるだけレベルの高い大学に身を置くことをお勧めしています.

修士から研究室に配属した学部生(他大学,高専専攻科含む)

本研究室には,修士から配属して研究をスタートする大学院生も在籍しています. 外部受験の場合,院試を突破して頂く必要はありますが,ご興味がある場合は,まずご連絡ください. 希望のテーマについてサポート可能かを判断し,可能ならば受け入れますが,難しい場合は可能性がありそうな他大学をご紹介することもあります.

先輩の進路

残念ながら,まだ本研究室からの卒業生はいないので,研究室ブランドとしてお示しすることはできません. 一方,本学科にも,特に修士課程には大企業への学校推薦が複数あり,それらを活用することで大企業(それが良いかどうかは別として)に就職しやすい傾向があります. 修士のほうが就職が良いという傾向は,本学科固有ではなく,工学系の分野では平均的な傾向となります.